終わりを伝えて

今まで学校というものに所属していた時は、先生や親達が求めるように、目の前の''勉強''を頑張ることが正しいことだと思って、ただひたすら真面目にやってきた。

だから勉強を中途半端に投げ出して、先生や親を困らせたりすることはなかった。

勉強を頑張っておけば、ちゃんとした大人になれると信じていた。つまり教科書通りにやれば、幸せになれると信じていた。

だけど、いつからだろう。 学校の成績が全てではなくなったのは。

そう、大学生になった頃から。

勉強以外の指標で急に人の価値が測られるようになったと感じた。

答えのない問を考えろとか、急に主体性を問うてくるようになった。

大学受験まで、つまり高校生までは成績がいい人が正義であったにも関わらず、急な手のひら返しだ。

大学生になると、勉強以外にもサークルや部活、バイト等、個人が各々の好きな分野で輝けるようになった。

就職もそう。急に今までになかった指標、コミュニケーションが問われる。成績は悪くても、コミュニケーションが気持ちいい人の方が歓迎される。

小学生から高校生活までの間、一番優先的に取り組むべきとされていた勉強は、大学生の頃に出てくる個々人の選択した分野(サークルやバイト等)とほぼ同列扱いをされるようになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

なんてこった!!

 

わたしは今まで、''教科書''に従って生きてきたのに、急に主体性だのなんだの言われても困る。

教科書に忠誠心を持って生きてきた私は、今後どのように生きていけばいいのか。

 

 

 

回りくどい言い方をしました、何よりも教科書のないこと。それは恋愛だと思っている。

 

「勉強は真面目に一生懸命頑張れば思い通りにできる、それに対してなんで恋愛は頑張っても思い通りにできないの?」

 

「それは相手がある事だからだよ」

 

大学時代尊敬する人にばっさりと。

 

 

 

 

私はずっと女としての自分に自信がなくて、こじらせている24歳である。いとも簡単に恋愛をやってのける友人が周りにいるのに、私だけ「なんでだろう、何がダメなんだろう」と思ってしまう。

だから、友達に言われ、ドラマを見て触発されて''仮氏''をつくると決めた。

1年ぶりに恋活アプリに手を染めた。

何度かご飯に行って、久しぶりにドキドキする気持ちも芽生えて、やっと好きになれるかもな人を見つけたと思ったら、付き合ったと思った瞬間、まさかの音信不通になった。

これから信じていこうと思った人に、裏切られた。

恋愛弱者の私には傷がでかい。

 

周りの友達に愚痴るなどして、ちょっとは気持ちが落ち着いたけれど、でもやっぱり心の中では未だに忘れられていない自分がいる。

馬鹿だなぁ。。

どうせならフィードバックが欲しかった。

 

「やっぱり違った。好きやと思ったけど勘違いやった」とかでもいい。

「こういうところが嫌やった」とかでもいい。

 

音信不通になられると、何かあったんかな?とか心配になってしまうやん。

いつか連絡来るかもしれへんと、期待してしまう私もいるやん。

"ちゃんと終わりを伝えて欲しい''

 

何より、今まで慎重に慎重に生きてきたつもりやったのに、まんまと騙されてしまって、本当に情けない。

 

 

こんな時、「私は恋愛が出来なくても、仕事は出来るから!」と自信になるものがあればいいけれど、私には何も無い。

美人に生まれて、家がお金持ちで、育ちがよくて、いい教育を受けてきた会社の同期は、恋愛も仕事もとても順調に見えてしまう。

会社に入ってよく聞くのは、「得意先を自分が落としたい相手やと思って口説いてみて」という言葉。

恋愛弱者の私なんて、仕事もできひんって言われてるのと同じやん。

 

人は平等じゃない。絶対。

 

外見は、生まれる前からの遺伝子レベルで決まっている。

 

性格も、どんな親のもとにうまれ育てられるかで、だいたいは決まってくる。

お金持ちの親に生まれた友達なんかは、いい意味で自分に自信持ってて、卑下することも少ない。

 

私はなぁ、一見強く見られることも多いけど、やっぱり根っこの部分はとても弱くて脆くて、ちょっとトラブルがあった時に、ボキボキにおられてしまう。

 

結局のところ、大事な人に愛してもらったら人生幸せなんやろうなとは思う。

人から愛されるっていうことは、まず自分が自分自身を好きにならなアカンと思う。

自分が自信をもって振舞っていれば、自然とキラキラ輝いていて、それを周りは魅力的やと感じる。

 

ぁぁ。自信を持つこと、日々のモチベーションを保って、輝き続けることってとても難しいなぁ。