Bigせんぱい
大好きな先輩の話をします
配属先で一年前に出会った関西人の先輩
歳は三十歳くらいですでに結婚をしているし奥さんもめっちゃいい人、最近子どもも産まれた
顔もキャラも濃くて何も話してなくても面白くて話だしたらもっと面白いみんなの人気者
仕事でもプライベートでもプレゼンがめちゃくちゃうまい
いつもパワフルでポジティブでお酒が大好き
いい意味で周りを気にせず行動できるから、音楽かかるとどこでも踊り出す
頼りになって優しくて気も遣えて
そんな先輩
その先輩は岩手で営業を三年間経験してその次に仙台で営業企画の仕事を三年間していた
その先輩は若手で初めて岩手に来た
わたしはその先輩に続いて初めて女性で岩手に来た
その先輩の後に続いて若手でこれだということは名誉なことかもしれない
その先輩は岩手で修行をして、次は営業企画として東北全体の力となり
若手をまとめてみんなの元気を出させてくれた
そしてこの秋に 本社の花形部署に異動した
私はついさっきその先輩とのLINEを見返していた
岩手に配属されることが決まったちょうど一年前
泣きに泣いていた
配属先を告げるとすぐに電話をかけてきてくれはったっけ
「絶対楽しいから、俺がいてたんやから、保証するから!!!」
と励ましてくれた忘れもしない
読み返すとその先輩からその後は、励ましのLINEや飲みに行ったりとかピクニックやキャンプに連れ出してくれるようなLINEがログとして残っていた
念願のキャンプには結局都合が合わず一度も行けなかったことを今になって後悔した
私は気づいた
その先輩に出会えたから東北に来れてよかったこの会社に入ってよかったと初めて思えたんやなって
今将来に対する漠然とした不安や今の環境への不満はたくさんある
それを憂いて泣いたり悲しくなったり悩んだりを繰り返している日々だけれど
その先輩が3年間岩手で経験を積んで次のステップで活躍してそしてさらなるステップが本社の基幹部署であることを思うと希望はある
私は今とにかく目の前のことを一生懸命やって行かねばならない
結果はついてくるものだと信じて
その先輩がネガティブな私に前を向く勇気をくれたことを一生忘れない
「営業が信じてあげな売れるもんも売れへんで」
「俺だっていつでもポジティブな訳でもない、でも周りにはどんなこと言われても顔に出さへんようにしている」
「いつかお前が本社の中枢部署に来ることを期待しているで」
「お前がネガティブになったら何度でも俺がポジティブに変えてやる」
「お前は愛嬌があるな」
「俺は岩手で家族をつくった、どんな環境も楽しめるかは自分次第や」
いつか私にも私のような後輩が欲しい
私はその先輩を心から慕っている
私はその先輩を心から尊敬している
私はその先輩に心から憧れている
さーて今日も頑張ろ