思い出と出会う

今日は実家の部屋の断捨離をした。

巷で断捨離が流行ってるからやれと、数日父に言われ続けて、嫌々だったけど、母と一緒にやったら案外楽しかった。

いつも片付けし出すまでは嫌いだけど、始めると止まらなくなる。お昼食べてからあっという間に5時のサイレンが鳴った。

 

捨てて意外と苦しかったのは、中高生の頃に読んでいたnicolaSEVENTEENなどの雑誌全般。なんだか青春の全てのような気がして、胸がチクチクした。

本棚には少女漫画がありえないくらいある(400冊ぐらい)ので、捨ててもいいけどって思ったけど、お母さんが老後の楽しみに読むと言うから漫画は捨てなかった。

でも思春期こじらせた時期に読んでいた少女漫画には性的な描写が多くあるので、なんだか読まれると恥ずかしい。笑

 

そして1番捨てるものの山として大きくなったのは、小学生の頃から大学生の頃までの教科書や参考書、講義ノート、作文集などだった。

 

小学生の頃のノートを見ると、綺麗な字で書かれていて我ながらすごい!と思ったし、習字教室に通っていて良かったなと思った。

テストなども出てきて、基本簡単なテストだから100点が多くて、お母さんが学童の子と比べて感心していた。ちょっと誇らしかった。

小学生の頃の作文は、創造性に溢れていて素晴らしかった。謎に詩集や、自主作成漫画も出てきて、笑えた。これは捨てられなかった。

小学生の頃は無敵で、汚れを知らず、何にでもなれる可能性を秘めていたなあと少し侘しい気持ちになった。

 

捨てるのに申し訳なくて苦しかったのは、高校の時通っていた予備校の教科書や参考書だった。こんなにお金をかけて買ってもらったのに、あまり最後までやりきれてなかったという後悔がつのった。これをやりきれば当時の志望校にも入れたのかなとか、思ったり。

お母さんには、「なんでいつもあんたはそんな過去を悔やむの。あの時頑張ってたなあでいいやん」と言われて、少し救われた。

 

そして大学の講義ノート。これはほとんど捨てられなかった。大学で学んだ証で、社会人になっていつ読み返しても有益・有用だと思ったからだ。

しかし、今になって覚えている知識は皆無だった。当時はこんなことを理解出来ていたのかと、当時の頑張りを誇らしく思ったり、今を情けなく思ったりもした。

社会学部の授業では、フィールドワークで調査にいったことをレポートに書くものもいくつかあり、それは思い出として強く残っているなあと思った。体験を伴うことで記憶は鮮明に残り、かつ、より学んだ内容が持続するように思う。

たくさんの資料を見て振り返る中で、大学生の時は、学校での学びに本当に重きを置いて、がむしゃらに向き合ってきたのだと思った。

真面目すぎたと後悔もするが、私にはそれが当時の「やるべきことを今やる」だったのだろう。

東北ボランティアに参加したり、テレビ局見学に行ったり、1年生にも関わらず社会心理学のゼミの先生の勉強会に自主的に参加したり、授業でやったグループワークが盛り上がりビジコンまで出たり、韓国人に誘われて一時期教会に通っていたり、他学部の人と東京に行ってプレゼンをしたり、他業種のインターンシップに行ったり、就活塾に入るか悩んだり、終わってからは就活支援団体に参加したり。

部活動とゼミと他学部の授業履修と三本柱に力を入れてきたと思っていたけれど、思っていたよりたくさん寄り道をして色んなことを試して来たのだとわかった。

そんな自分を振り返ると、どれも必要なことであったと思うし、よく頑張ったなといってあげたい。

 

今仕事もプライベートもしんどくて、心も体も崩しがちになってしまっている。自分に自信がなくて、その自信がない自分にガッカリして、なぜいつも私はこうなんだろうという繰り返しである。

もちろん頭では分かっている。マイナス思考でもいいことはない。なのに、気持ちがマイナスになってしまう。

1度メンタルをやってから、折れやすくなっているような気がするし、今は実家なので親に甘えに甘えている。

 

でも、わかったことは、過去を振り返ると、だいたい当時の自分を褒めてあげたくなることが多い、ということ。

この「過去は美しい」法則をそろそろ理解して、今辛いこの現状も1年後、2年後のためにあって、無駄にはならないと、頭でわかるだけでなく、気持ちもその考えへ向けられるようにしたい。

じゃないと今のまま辛いだけだから。そう、わかっちゃいる。わかっちゃ。

 

たくさんの思い出と遭遇することは、ちょっぴり後悔もあるが、基本的には過去を肯定することであり、自分を「頑張ったね」と褒めてあげられる行為だ。

今後も過去の自分を振り返って、今の自分を肯定することと、未来を前向きに考えられるようにしたい。これは願望である。

そしてこのように文章にすることは、私の頭を整理することに役立つし、後で読み返しても、あの時も同じことで悩んでたのかと分かるから、印として残しておこうと思う。