「普通」って何?

1週間全力で駆け抜けた土曜日の昼下がり。

今期1番好きなドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』の最終回、井手上漠さんのフォトエッセイ『normal?』を読み直し、色んな取材記事や動画を見て、なぜか涙が溢れ出した。

別に、悲しいわけでも、嬉しいわけでもなく、涙が溢れて感情のままに泣いた。

最近の私は、本当によく涙を流す。感情的になることが多い。これは悪いことなのだろうか?

 

例えば、入社してからも会社で何かと泣いてしまうことが多く(笑)、「人前で泣くな」みたいなことはよく言われてきた。

でも私は、その涙で、誰かを責めたい訳では無いし、悲しいから泣いている訳ではないし、嬉しいから泣いていることもよくある。特に温かい言葉をかけられると泣いてしまうことも多い。

私の涙はそんな構造でできていて、無理に止めなきゃと思うことも多いけど、そう言い聞かせれば、また涙が大量に流れる。だから、感情が豊かだと思って欲しい。笑

 

「普通」って何だろう。

最近の私は、心が病んでいるわけでもなく、体がずっと疲れている。そんな状態で1月からもう半年になるんだな。でも安心してください。素敵な家族や友達、職場の人に恵まれていると思っています。きっと幸せなのだと思います。

 

昔から私は、私の中では何事も全力で手を抜かずに生きてきた、と思っている。「ほどほど」という言葉をあまり知らない。

本当は全部完璧にやりたいけど、同時に色んなことに興味が出てくるので、一つ一つは中途半端だなぁと思うことも多い。そういう意味では、あまり自分のキャパシティを知らない。

 

例えばバドミントン。小学校から中学校まで8年間続けた。これは、楽しいことの方が少なかったかもしれないけど、スポーツは好きだった。汗をたくさんかいて夢中になれる瞬間を愛していた。人間関係で苦労することも多く、勝たなければならないといったプレッシャーもあった。練習はあんまり好きではなかったし(笑)、そんなに強くはなれなかったので、高校からも続けようとは思わなかった。辞めることを勿体ないと言われたこともあったけど、色んな理由があり、ここは割愛。もちろん上には上がいると分かってはいたけれど、基本的には負けることが嫌いだったんだろうな。笑

 

大学では初めて表現の世界、歌で自分を表現することに挑戦した。小学生の頃からずっと歌うことが好きで、実は歌手になりたいと思っていたこともあった。でもずっと、親にも言えなかったし、誰にも打ち明けたことはなかったと思う。だから、大学では、部活でゴスペルに挑戦して、コンサートなどで聴いてもらえる場があって、夢が叶ったと思ったこともあった。

でも、一緒に取り組んでいた部活のメンバーからすると、本気でやっているように見えないところもあったと思う。笑

 

何をやっていても、私はまず学校の授業を真面目に受けることが当たり前だったし、ずっといい成績を取り続けることが、私の中では義務のようになっていた。大学までやり切ったという思いはあるが、未だに悪夢で見ることがある。しかも何度も。内容はだいたい、受験前に勉強せず遊んでいる自分、テスト前日に勉強をしていない自分(笑)。受験に失敗すること、単位を落とすことが基本的には怖いという深層心理なのだろう。

 

もちろん熱心に勉強をすることは悪いことではないけれど、私は正解がある問題を解くことにしか慣れていなくて、大学のゼミでは大変苦労をした。というより、勉強を頑張ることは私は当たり前だと思って生きていたが、授業以外のことでも学ぶことは出来るし、学校の課外活動だけじゃない、バイトでも、留学でも、遊びでも、何もせずだらだらしている時間だって、学ぶことは出来る。それを約20年間知らなかったのかな(笑)。

 

こんな優等生タイプの私は、社会人になってから激動の日々を過ごしてきた。3回の転居と3回の仕事内容の変化。もちろん仕事なので、辛いことの方が沢山あったし、沢山泣いてきたけれど(笑)、基本的には飽き性だし、色んなことが経験できて良かったのかもしれない。と、思うしか今の自分を肯定出来ないから……。(笑)思い描いていたもの、予定していたものとは全部違ったけれど、まぁ「そんなに悪くないかな」みたいに思えることも増えてきて、私は少し大人になったのかもしれない。

色んな変化の中で、社内の人とも年代問わず素敵な出会いもあり、社外のお客さんとも出会いがあり、プライベートでは、社外の友達で親友と呼べる人もできて、支えられている。最近は参加した研修でまだ直接あったことはないけれど、リモートで友達が出来つつあるとも感じる。

そして家族。どんなときも私のことを想ってくれて、基本的には私が幸せでいればいいよ、と言ってくれている気がする。

19年の11月、適応障害になってしまい、その後は鬱になったり、辛いことがあって、実は今も定期的に通院はしなければならないけれど、何だか最近の私は、心が元気だし、今の私の方が好き、と言えることが増えた。

周りからどう見えているか分からないけれど、基本的にはとてもネガティブな私。不安な未来を憂いて、いつも頑張らなきゃと自分で自分を追い込んで、現在がしんどいしんどいだった。なぜか過去は美しいので、だいたいの過去の自分には自信があるのだけれど。不思議ですよね。そんな25年間を過ごしてきたけれど、心の風邪をひいたときから、何とか乗り越えて、這い上がろうとしてきた結果、今の私がある。

しんどいだけでなく、お金も時間もかかるので、大変だったけど、前の自分より今の自分の方が好きかなぁと思えることが増えました。

一年後はまた嫌いになってるかもしれないけれどね(笑)。

 

真面目すぎるのと、欲張りなのはわかっているんだけど、それが私だし、きっと変えられないところの方が多い。

 

 

感情的に(!)書き殴ってきたけど、そろそろまとめます。

こんな私が、私にとっては「普通」で、私の価値観を周りの人に押し付けていることは無いかな?とハッとしました。冒頭のお気に入りのドラマや本を通して。

「普通」って言葉をつかって話を展開することとか、自分の価値観を無意識に人に押し付けてしまうことがあれば、どこかでブレーキを踏まなきゃ。

感情的な生き物なので、自戒の意味を込めて。(笑)


自分がいつもありのままで、欲深く、楽しく、幸せに生きていくことが何よりも大切。

 

大学の時に尊敬する講師から

「10人みんなに好かれなくていいから、そのうちの2人をファンにするような生き方でええんちゃうかな?」と言われたことがあって、そういう生き方をしていきたいなぁって思ったのよ。あんまり出来ていないけど(笑)。

 

それを母親に伝えたら、

「晃子はきっとそれで言いと割りきれないタイプ。
だから無理して好かれる必要もないけど、わかってくれる人だけで良いなんて頑張らなくても言いと思う。

それこそ人それぞれの感性と言うか気持ち良さがあるから。自分の心地良いようにしてればええんとちがうかな。」

だってさ。(笑)

 

無意識で、無理して笑ってしまうことも多いけれど、それが私だし。まぁいいか。

 

こんなことをだらだらと考えたお休みの昼下がり。そろそろご飯食べて、父の日のプレゼントでも考えよう。(笑)

 

おしまい。